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【書評】ほったらかしでも月10万円!ミニサイトをつくって儲ける法 #ミニサイト本

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ブロガーズフェスティバル2016で大きく注目された「ミニサイト」。

その仕掛け人たる、わださんの新刊「ほったらかしでも月10万円! ミニサイトをつくって儲ける法」の見本誌を頂きました。

おそらく「ミニサイト」というものについて商業出版で本格的に取り上げられたのは初めて、また「ブログ以外」の個人サイト制作についてこれほど詳細に解説した書籍は稀有だと思われます。

ミニサイトをつくって儲ける法

ミニサイトをつくって儲ける法

和田 亜希子
1,299円(04/25 16:23時点)
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「ミニサイト」という言葉がいつごろ生まれたものか定かではありません。

僕の記憶では「個人サイト=ブログ」と認識されはじめた2006~2007年あたり、ブログとそれまでのWebサイト(ホームページ)の形態を明確に区別する言葉がなく、企業が作るような大規模サイトとも区別する意味を込めて「ミニサイト」と呼ばれるようになったのではなかったかと思います。

その「ミニサイト」という言葉に並々ならぬこだわりを持ち、ついには「ミニサイトづくり職人」を名乗り、日々実践と普及に勤しんでられるのが本書の著者「わだあきこ」さんなのです。(参考:わださんのサイト→ミニサイト作り講座~ミニサイトを作ろう!~)

ブロフェス2016で、わださんの講演テーマが「ブログ記事のリサイクルでミニサイトを作ろう!」であったことや、本書のタイトルに「ほったらかしでも月10万円!」とあることなどから、「ブログの副産物としてのミニサイト」「手軽にブログをマネタイズするための道具」という視点で本書を手に取られる方もいらっしゃることでしょう。

もしそういう軽い気持ちで本書を読みはじめると出鼻をくじかれるかもしれませんw

「1サイト○○ページ以上」「1記事最低○○文字」などの一律ルールは一度忘れてください

冒頭からブログのライティングで是とされていたものを一度頭から抹消することを求められます。(ついでにいうと記事タイトルやカテゴリータイトルもブログと完結型サイトでは全然違います。)

ミニサイトづくりの手法として、よくブログからのスピンアウトと言われますが、ヒントや素材としてブログ記事を使うことはあってもミニサイトとして成立させるためにはサイト設計を一からやり直す必要があります

「ミニ」といえど一貫性のある専門情報を扱う立派な情報サイトなのです。

たとえば時系列に出来事をまとめた旅行記(ブログ)に対し、ユーザー視点で参照しやすく知識をまとめ直すのが旅行ガイド(ミニサイト)。ブログは「読み物」としての表現に適していますが、ミニサイトではいかにユーザーに「使ってもらうか」に着目して構成します。それらの方法や考え方について自身が運営される豊富な事例を交えて事細かに解説されています。

マネタイズの解説に関してはアフィリエイトやアドセンスだけでなく、純広告のためのスポンサーへのアプローチや電子書籍化など目新しさはあるものの広く浅くの感が否めません。

逆にミニサイト制作でもっとも難しいテーマ選びに大きくページを裂き、プランニングのための企画書のフォーマットやリスクヘッジのためのポートフォリオ制作まで、個人サイト制作・運営に関してこれほど出し惜しみの無い書籍を僕は知りません。

ブログのみのサイト運営に不安を感じている方、リスクヘッジとして複数サイト運営を考えられている方、そして何よりもWebサイトを通じて個人の知識を後進に伝え自身の知見もさらに高めたいと考えられている方。

是非本書を手に取られることをおすすめします。

余談ですが、僕も本書の「ミニサイトの実践者座談会」に少し登場します。実際の座談会はチャットを使って飲みながら3時間以上に及ぶ放言のオンパレードで(笑)よくあんなにきれいにまとめたものだと著者の編集能力の高さに驚愕しております。ところどころ苦慮の後が見られるのもまた見どころですw

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