a-ki blog

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肺気腫は怖いです

落語家の桂歌丸さんが「肺気腫に伴う感染増悪」で緊急入院されたらしい。

ニュース記事だけ読んでいると大した病気ではなく、しばらく入院したら元通り元気になりそうに読みとれるが、実はそう簡単な病気ではない。

そもそも肺気腫とはどういう病気かというと

肺気腫(はいきしゅ、Pulmonary emphysema)とは、閉塞性肺疾患の一種で肺胞壁の破壊的変化を伴う疾患である。気道や終末細気管支から末梢にかけての含気区域が異常に拡大する病態を示し、中年以降の男性に多く発症し喫煙との関係が深い。
肺気腫 (Wikipedia)

要するにタバコの吸いすぎが原因で、息は吸えるが吐くのが困難になる病気ということらしいです。

どんなにつらい病気かわかりますか?

ちょっとやってみましょう。

大きく息を吸って

「スーーーーーーーーーッ」

はい、小さく吐いて

「フッ」

もう一度大きく吸って

「スーーーーーーーーーッ」

はい、小さく吐いて

「フッ」

はい、もう一度・・・(以下無限ループ)

これは苦しいです(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

重症化するとこんな感じで呼吸が困難になり、最悪酸素ボンベを携帯して生活しなければならなくなります。

さらに嫌なのは、肺気腫は一度発症すると直ることはなく進行を遅らせる以外の治療がありません。すぐに死に至る病気でも無いので苦しいまま生き続けなければならないんです。

(この辺のくだりは「禁煙バトルロワイヤル (集英社新書 463I)」に詳しく載っています。)

僕は「タバコを吸うと癌になる」と言われるより、こっちの方がよほど怖いと思いましたね。

肺気腫と慢性気管支炎をあわせてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と言います。COPDは癌と違ってほとんど喫煙者のみに発症する病気なので禁煙する以外予防法もありません。

歌丸さんもかなりのヘビースモーカーらしいです。

落語家なんて60代、70代でやっと名人と呼ばれる商売。
そのせっかく実がなる年代にタバコが原因で噺が出来なくなるなんて、落語ファンとしてはちょっと悲しいです。